ストレスが溜まりやすい介護の仕事

介護の仕事に従事した場合、認知症の高齢者と接することになります。認知症を抱えた患者は健常な人とは異なり、会話が噛み合わないことも少なくありません。何度も食事を行なおうとしたり、時にはお金を盗まれたと騒がれてしまうこともあるでしょう。こうした問題は介護する側に多大なストレスを与えてしまいます。一方高齢者の人をケアする上で、認知症患者への対処は欠かせないものですので、病気への理解を深めることでストレスを乗り越える努力が必要です。
巷には認知症の理解を助ける本やサイトが多数存在しています。また同じ施設に勤めている先輩や上司にアドバイスを仰ぐことも大切です。苦労を共有している人であれば、適切な意見をくれるものなのです。他にも介護士は高齢者の排泄を手伝う必要があります。オムツを替えたり糞便を処理することは衛生環境を守るために重要なことですが、一方で介護する側にストレスを与えてしまうことでもあります。

両親を在宅ケアしている場合には、家をバリアフリーにすることで排泄は自ら対処してもらうことも可能です。立ち上がるのに時間がかかる場合は、そうした動作を補助してくれる設備を充実させると良いでしょう。家をバリアフリー化すれば高齢者が自立して動く機会も増えるので、それだけ体力作りにも役立ちます。一方、施設では避けがたい仕事になるため、ストレスを溜めないよう仕事として割り切ることが重要です。高齢者の中には排泄処理を他人に任せることで心を痛めている人たちがいるので、配慮が欠かせません。